オホーツク産は今が旬。北海道の毛蟹がおいしい旬の季節はいつでしょうか?

北海道の毛蟹の旬は夏でもあり、冬でもありいつもどこかで獲れるので1年中楽しめます

 北海道の蟹で一番売れるのが毛蟹です。
特に道産子は道東の釧路・根室近辺以外では毛蟹が好きです。

 やはりアミノ酸の上品な旨みが濃く、身も繊細で味噌もたっぷり入っていて、これを身と一緒にポン酢などで食べると美味しいからでしょう。

 さて、毛蟹の旬はいつか?という事ですが、実はどの季節とは決まっていません。
札幌の専門店や居酒屋、日本料理店では一年中お出ししてます。

春は毛蟹の水揚げ日本一の枝幸を中心としてオーホーツク。これはこの時期のズワイガニ・タラバガニ漁の猟期と一致します。動物性プランクトンが大発生するからですね。

 夏は道南の長万部のある噴火湾(内浦湾)や登別のすぐ近くの虎杖浜、秋は釧路・根室の北方領土近辺、冬は日高・十勝地方となっています。

 年中獲れていますね。

 では、いつの蟹が美味しいのか?

 7,8月まで漁が続くオホーツク産は3月からのプランクトンの大発生と同時に蟹が大きくなり脱皮して殻の柔らかい『若ガニ』になります。この蟹は札幌などでも安く売られています。
 欠点は殻が柔らかいだけで蟹屋さんや通の間では甘味が強く最高との評価があります。
 『若蟹』は本当に安いので札幌人には嬉しいです。

 この若蟹は夏から秋にかけて殻が固くなり身も良く入った「堅ガニ」となります。
通常好まれるのはこの蟹ですね。

 そして年末は、寒くなり脂が乗りさらに美味しくなります。
 ちょうど毛蟹が通販などで爆発的に売れる時期になります。

 そうなると、日高・十勝産の獲れたての蟹は非常に高値が付きます。
逆に言うと価格的なお得感は無いですよね。

 枝幸、雄武といった道東さんと比べ、蟹どころで有名な長万部・虎杖浜産はどうしも身が小さめで色も白っぽく、本州の方なども期待するあの美味しそうな朱色ではありません。

 しかし、蟹弁当屋さんが道路沿いにずらりと並ぶ長万部の蟹が美味しくなければこうは賑わう訳はないので、他の地域で獲れる蟹とはまた違った味が楽しめると言って良いでしょう。
 

大きいほど旨い訳ではありません

 
 千歳空港や札幌の二条市場などでは大きい蟹ほど高値で売れていますが、実は毛蟹は重さ400g~600g、甲羅の直径が10cm 前後のものが美味しいとされています。
 それより大き成長するのに10年以上かかる蟹は『老蟹』と呼ばれ、味が落ちる炉言われています。
 成長するのにこんなに掛かるのですから感謝して食べたいですね。

 資源保護のため、甲羅が8Cm以上の雄しか獲ってはいけない事になっています。

 結局、札幌の「かにや」さんや「かに将軍」さんのように毛蟹はいつ食べても美味しいという事で、年末年始より春の今の方が、味に定評のある『北の海手箱』でも販売しているオホーツク産毛蟹がお値段もお得で身も甘く美味しいという事ですね

 
 
 

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